いつもありがとうございます!
with kids service 千葉です。
今回は、子供の話を聴くシリーズ
〈vol.2 感情を聴く〉
子供の話を聞くとき
私達は表面的なストーリーだけに
気を取られがちです。
だけど実は
ストーリーそのものよりも
そのストーリーが
どのような感情で話されているか、
つまり子供の感情に注目することが
大切なんですよね。
例えば、子供が兄弟喧嘩をしていて
お兄ちゃんに事情を聞くという場面。
【誰が何をしたから喧嘩になった】
というストーリーに注目するのか
【誰が何をした時こう思った】という
お兄ちゃんの感情に注目するのかで
親の反応や導き出す結論に
大きな差が生じてきます。
では、それぞれの注目点から
具体的なシチュエーションで
考えてみましょう。
ストーリーに注目した場合
親が聞き取った内容
「兄がパズルで遊んでいる時に
弟がパズルのピースを1つ取った。
それを兄が強引に取り上げたので
弟が泣き出してしまった」
親の反応
「一緒にパズルをやればいいでしょ」
「1つくらいやらせてあげなさい」
親の導き出した結論
「兄は意地悪な性格かもしれない」
「人に分けてあげるのが苦手なんだ」
「年下に対する優しさが足りない」
感情に注目した場合
親が聞き取った内容
「弟が僕(兄)のパズルを勝手に取った。
以前弟にパズルを1ピース無くされて
すごく悲しかったから
またそうなったら嫌だと思って
急いでパズルを取り上げた。
弟は驚いて泣き出してしまった」
親の反応
「パズルを大事にしているんだね」
「意地悪した訳ではなかったんだね」
親の導き出した結論
「兄は自分の物を守りたいという自我が
出てきたのかもしれない」
「一人で集中して取り組むのが
得意なのかもしれない」
「弟にもパズルを買ってあげよう」
いかがでしょうか?
同じシチュエーションでも
親がどこに注目して話を聞くかによって
話し手から聞き出される情報も
それに対する親の反応も
最終的に導き出される結論も
違ったものになることが分かりますね。
子供の感情に注目することで
“こんなことを感じていたんだ”
“この子こんな感情も持っているんだ”と
子供の新たな一面に気付く
キッカケにもなるかもしれません。
ストーリーの裏に隠れた子供の感情を
うまーく引き出すことを意識して
話を聴いてみましょう♪
end